成年後見制度のやり方
成年後見制度 認知、知的、精神の場合
●法定後見制度は、
①総合失調症の夫が障害年金を担保にして、勝手にローンを組んだ
②老後、知的障害がある一人息子が心配
③認知症の親が必要のないリフォーム工事や高額の商品を契約する
●成年後見制度とは、
認知症高齢者、知的障害者、精神障害者を法律的に守り、支える制度
判断能力に問題ない方、性格に偏りがあるだけでは対象にならない
●成年後見制度はどうやって決めるの?
医者の診断書の判断
家庭裁判所が必要な調査や鑑定
上記を経て、裁判所が決定
法定後見制度の類型3段階
①後見‥判断能力を全く欠く場合
②保佐‥判断能力が著しく不十分である場合
③補助‥判断能力が不十分である場合
●法定後見の申立から登記まで
①本人の住所地を管轄する家庭裁判所に申立
②費用
③必要な書類
申立書、診断書+付票、同意書
●審査の流れと期間
①申立書提出
申立の面接予約、3日前までに家庭に上記書類一式を郵送
②申立人に対する事情聴取
③本人に対する事情聴取・調査
④後見人候補者の調査
⑤家族への意向紹介
⑥本人の判断力について鑑定など調査
⑦鑑定書受理
⑧家庭裁判所による管理
候補者がいれば、その者がふさわしいか検討
いない場合は調査官の調査により適任者を探す
⑨成年後見開始と援助者選任の審判
⑩審査確定と成年後見登録
●成年後見人の役割と業務
①本人の預貯金の管理、各種費用の支払、年金の現況届提出、税務申告、不動産の管理、居住用不動産の処分と賃貸契約の介助(家庭裁判所の許可必要)
②身辺配慮
各種福祉サービスなど制度を考える
●成年後見の業務外
①入院、入所時の身元引受、身元保証
②手術などの医療行為に関する同意
親の遺言
③死後の手続き(死後事務の場合は除く)
●死後事務
①財産の保存に必要な行為
②病院代など債務の弁済
③火葬は埋葬に関する契約の締結
④相続財産全体に必要な行為
●後見制度支援信託について
※親族が後見人に申立したが、家庭裁判所から後見制度支度信託を利用するように言われることがある
①後見制度支援信託とは、本人が日常的な支払いをする金銭を預貯金として管理、使用しない金銭を信託銀行に預ける仕組み
②信託財産を払い戻す、解約は家庭裁判所が発行する指示書が必要
③本人の預貯金が500万以上ある場合、後見制度支援信託の利用検討の対象